2022年6月1日の午前中に、文京区役所内の会議室で行われた講座で、講師を務めました。
テーマは「環境と家計にやさしい食品ロス対策」で、食品ロスの定義、何が問題か、課題の現状などをお話しさせていただきました。
この2年ほどの間、対面での研修や講座はほとんど行えず、この講座も昨年は中止になってしまったので、ようやく対面で色々な方とお会いできるようになったことを会場で実感しました。
参加された方々は知識も意欲も豊富で、質疑の時間を15分間ほど予定していたのですが、参加者のみなさまからの溢れ出る質問に、時間が足りなくなりそうでした。ご質問やもっと知りたいという意見が特に多かったのは、周囲を巻き込む啓発のやり方や、パーム油問題などです。
2016年に弊社が「食品ロス対策」に取り組むことを色々な方にお話ししたときには概ね、「???」という反応をいただくことが多かったのですが、今では「食品ロス」はほぼ誰でも知っている単語となり、対策意識も高まってきて、隔世の感があります。
日本全体の食品ロス量は少しずつ減少してきてはいますが、それでもまだ「2030年までに半減」という、SDGsに掲げられた目標に足るペースにはなっていません。
環境省によれば、国民一人当たりのごみ処理費用は年間16,800円にも上っているということです。
食品ロスは、「食べない」(=作るためにコストと環境負荷を費やした食品の価値を享受しない)上に、「捨てる」(=処理にコストと環境負荷がかかる)という、何重にも無駄な行いです。
2030年までの目標達成を諦めずに、ぜひ実効的な食品ロス対策を加速させたいものです。
講演のご依頼などは、お気軽にコンタクトフォームよりご連絡ください。
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